ついに来ましたバッチャン村!その名の通り、ベトナムの伝統的な焼き物「バッチャン焼き」発祥の地が、ここバッチャン村です。これが食器屋サラヤシキとしての第一歩!陶器の街へいざ行かん!そう息巻いて意気揚々とバスに乗り込みました。バッチャン村へはハノイからは直通バスで約30分。意外とアクセスが良くて助かりました。
が、正直に言うと、もっとこう…賑やかというか、至るところに陶器屋さんがあって、観光客でごった返して、ワイワイガヤガヤとしている活気あふれる光景を想像していた私はちょっと拍子抜け。コロナの影響もあるのか、とても静かでひっそりとしていて観光客はひとりも見かけないような状態でした。
食器のお店もそこら中にあるというわけではなく、昔から営む工房がパラパラと点在しているような感じで、一見すると陶器の街とはわからないような普通ののどかな村でした。本当に大丈夫かな?ここで合ってるよね?と少し心配になるくらいでした。
歩き回るうち、お店が集まっているエリアを発見!少しホッとしました(笑)
どのお店も食器より壺がメインのところが多いです。お店ごとに個性があって、いかにカラフルで豪華なものを作るか競い合っているような印象でした。大きな壺はさすがに持って帰れないですが、いつか自宅の廊下にもひとつ飾ってみたいですね。
偶然作業中の方に出くわしたので写真を撮らせてもらいました。2メートル以上ある巨大な壺が並ぶ光景はまさに圧巻!ひとつひとつ手作業で丁寧に絵付けしている様子を見ていると時間を忘れてしまします。もはや芸術の域ですね。感服致しました。
バッチャン村の路地はとても複雑で、迷宮と言っても過言ではありません。近頃は海外でもsimカードを差し替えるだけでネットが繋がるのでとても心強いのですが、バッチャン村の路地だけは天下のGoogleマップでも把握しきれず、現在地も目的地もわからない迷子状態に陥りました。
地図に載っているのに道が途切れていたり、行き止まりのはずなのに道が続いていたりで、かなり長時間閉じ込められてしまいましたが、路地の中にはその長い歴史を物語る風景が広がっていて退屈はしませんでした。迷い込んでみると、やっぱりここは陶器の街なんだと改めて実感できます。