



しかしそんな名品も時代とともに食卓から姿を消し、プラスチックやメラミン製の食器に置き換わってしまいます。近年ではほとんどの窯元が閉鎖してしまい、現在市場に出回っているソンベ焼きの大半はヴィンテージ食器として高額で取引されています。
日本の食品衛生法では「どこの誰がどんな素材で作ったものか」を明確にする義務があり、さらに厚生労働省の定めた検査基準をクリアしなければ、食器としての輸入販売が許可されません。
つまり製造元が特定できない、あるいは製造元がもう存在しないヴィンテージ食器はあくまで「装飾品」であり、食べ物を乗せる「食器」として販売することが認められていないのです。
もちろん歴史的価値のある名品を装飾品として愉しむことも一興ですが、私はやはりショーケースの中ではなく食卓でこのデザインを受け継いでいきたいと考えました。
そこで同じベトナムのバッチャン村の方々に協力を仰ぎ、ソンベ焼きの意匠を受け継いだ新しい実用食器の開発に着手しました。




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