こんにちは、アジア食器専門店サラヤシキの藤井です。昨日ミスドのポケモンコラボドーナッツ「ディグダ」の個体差について運営が謝罪したとの見出しを見て「またクレームか…嫌な世の中だぜ」と一瞬哀しくなりました。だがしかし!よくよく記事を読んでみると「個体差を楽しむ好意的な意見が多い」という全く逆の内容だったので急に嬉しくなり、勢いでこの記事を書いています(笑)

Yahoo!ニュースより→「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由

そりゃあみんな写真を撮ることが目的の80%くらいだろうし、綺麗な仕上がりの方が嬉しいに決まっています。でもすべてが均一な工業製品じゃないので、作る人の技量によって差は出てくるもの。大事なのはそんなことでいちいち目くじら立ててクレームを入れるより、愛嬌のある顔を笑い飛ばすくらいでないと人生楽しくないってことです!

実はポケモンをほとんど知らない私ですら、この「ディグダ」目当てに意気揚々と駅前に走ってしまいました。ドーナツの穴からぴょこんと顔を出すディグダにはそれほどの破壊力があります。可愛い!そして味も美味しい!

ディグダさんのことは存じ上げませんでしたが、チョコレートで周りの土の感じを出すアイディアは素晴らしいと思います!
ちなみに使用したお皿はタイの定番食器ブルー&ホワイトから『パイナップルプレート ミディアム』でした。

さて個体差といえば……
そう、サラヤシキのお皿もひとつひとつ手描きなので、品番が同じでも仕上がりにはかなりの個体差があります。「手作りの温もり」というありふれた言葉を使うとなんだかチープに感じられますが、大量生産品にはない個体差こそが手づくり最大の魅力とも言えます。

↑例えばこのお皿『バッチャン焼き 角皿 ネオグリーン』、絵付けの筆圧が明らかに違います。

私は職業柄タイやベトナムの人たちとよくやり取りしますが、日本人の感覚で「AとBで絵のタッチだいぶ違うよね?もう少し差がでないようにしてほしい」と言っても、こちらの意図はほとんど伝わりません。これは決して彼らがいい加減なわけではなく「手描きなんだからそんなの当たり前だろ?」という感覚なんだと思います。

アジア食器専門店をやっているくらいなので私はもちろんそっちのタイプの人間なのですが、それが日本国内の、それも写真しか頼るもののないネット通販での販売となると、やはりなるべく写真に近いものをお届けするよう努力しなければなりません。実物を見れないネット通販ではそこが難しいところですね。

もちろん価値観は人それぞれですが、手作り品を扱う者としては個体差を愛着に昇華できるくらいの心の余裕は常に持っていたいものです。

食品衛生法の検査を受けた安全なバッチャン焼き・セラドン焼きを販売するサラヤシキ
どんとこい、個体差!ミスタードーナツ×ポケモンコラボ『ディグダ』の魅力